複合性局所疼痛症候群(CRPS)

怪我や手術、ギプスなどの関節の長期固定などをきっかけとして起こり、激しい痛みや触ると悪化する痛みが続き、明確なきっかけなく発症することもあり、原因不明と言われることも多いのが「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」です。

この複合性局所疼痛症候群(CRPS)は重度の神経障害性疼痛の一つです。神経障害性疼痛とは、何らかの原因で末梢神経や中枢神経が損傷や障害されたことによって生じる痛みのことです。

複合性局所疼痛症候群(CRPS)には2つの病型があり、1型は反射性交感神経性ジストロフィーと呼ばれ、2型はカウザルギーと呼ばれておりました。1型は神経組織以外の組織の損傷が原因で発症します。例えば事故で骨や軟部組織の損傷や腕や脚の切断、心臓発作、脳卒中、がん後などです。2型は神経組織の損傷が原因で起こり、明らかな原因がない場合もあります。

複合性局所疼痛症候群症状(CRPS)の症状としては、痛みが主症状で痛みの感じ方は電気が走るような激痛(電撃痛)、火で焼かれるような痛み(灼熱痛)があり。軽く触れただけでも激しい痛みを感じたり、何もしていなくても強い痛みが出たりします。発汗の増減、脱毛、爪の割れや肥厚、筋萎縮と筋力低下、骨量の減少、浮腫や皮膚血流の変化を伴うことも多く、交感神経の関与が疼痛を引き起こす原因の1つと考えられています。

処置としては、薬物療法(非ステロイド系抗炎症薬)、交感神経ブロック・交感神経切除術、リハビリ・理学療法などがあります。

しかし多くの場合は病院での処置でも症状が改善せず、場合によっては心療内科へ回される場合もあります。そして手術をできるならしたくないと考えている方がほとんどです。その様な悩みを抱えている方へ、これから当院の考えや施術方針をお伝えしてきます。お困りの方は是非お読みください。

当院では複合性局所疼痛症候群(CRPS)の症状は3つの原因があると考えております。

①身体のアライメントの異常

身体のバランスは４つのタイプに分かれます。
1. 右に傾いて、上半身・下半身共に右に捻じれている。
2. 右に傾いて、上半身は左に下半身は右に捻じれている。
この場合は右脚荷重になっています。

3. 左に傾いて、上半身・下半身共に左に捻じれている。
4. 左に傾いて、上半身は右に下半身は左に捻じれている。
この場合は左脚荷重になっています。

この様な歪なバランスの中で日常生活やスポーツをすることによって、特に体重がかかりにくい方の膝に痛みなどが出来やすくなります。

バランスを三軸修正法を使い修正すると今まで機能していなかった筋肉が働いてくれるようになり、動きが悪くなっていた関節も動くようになります。

状態によってはテーピングやサポーターなどでサポートして、より早く改善するようにしております。

②神経の伝達異常

神経の伝達異常が起こると痛みや違和感、しびれを感じたり、可動域の制限や動かしにくさが出たり、内臓の不具合や自律神経症状が出たりします。

神経整体と言う、神経にアプローチする手技を使い神経の伝達異常を改善する事によって症状を改善していきます。

③内臓の肩代わりと気の流れの滞り

東洋医学では内臓の肩代わり(内臓が疲れたり、障害を受けた時にひどい状態になる前に他の部分に痛みや違和感などの症状を出して黄色信号を出している状態)が起きている方は、
関節や軟骨は肝・胆、骨は腎・膀胱、筋肉は脾・胃が深く関係しており、そこへのアプローチをレインボー療法の刺さない鍼や７色のテープで行っていきます。

症状によっては、痛みが出ている場所や痛みが出る動きによってどの内臓の肩代わりが起こっているのか判別できるのでそちらへの処置を行います。

また、東洋医学では『不通則痛、不痛則通』と気の流れが滞っていると痛みが出て、流れていると痛みがないという風に言われております。こちらも刺さない鍼で気の流れの滞りを解消していきます。