乗り物酔い

乗り物に乗ると、顔面が青白くなったり、気分が悪くなり吐き気を催したり、実際に吐いたりしてしまうことがあります。冷や汗をかき、生唾が多くなり、頭痛やめまいも起こります。これは乗り物の揺れが原因で、乗り物酔い（動揺病〈どうようびょう〉）と言います。

乗り物によって、車酔い、電車酔い、船酔い、空酔い、宇宙酔いなど、とも言われています。エレベーターやエスカレーター、公園のブランコや遊園地のジェットコースターやコーヒーカップなどでも起こります。車は酔うけど電車だと酔わないという方もいれば、その逆の場合もあります。地震後めまい症候群 、通称地震酔いは、地震でもないのに揺れているような感覚になります。

体の内耳にある三半規管が刺激されることで起こる身体の諸症状のことを指します。

乗り物の揺れやカーブ、加速・減速などの加速度によって三半規管が刺激されることでおこるので、自律神経の失調状態といえます。学問的には動揺病あるいは加速度病と呼ばれます。

3D酔いは、3Dコンテンツの視聴中に乗り物酔いのような症状が起きることも確認されています。

３歳くらいまでや高齢者は酔いにくく、小学校入学後から酔いやすくなり、高学年になるにつれて多くなります。小中学校の児童・生徒の３０～４０％、女子の方が男子より多いという統計があります。

気分が悪く顔色が蒼白になり、冷や汗をかき、生唾が多くなり、吐き気がして吐いてしまうという自律神経症状が主体です。

小児期は酔うというよりも、頭痛やバランスの障害が強く出るので、映画館での上映、家のテレビを見ていても、1本（2時間程度）を休憩なしに見終えることができないこともあります。